ゴキゲン手帖

またまた「川上未映子さん＆坂本弘道さんライブ」ネタです

まず1曲目は、坂本さんソロ。

坂本さん、チェロをご自分の膝の上に寝かせて置いた・・・
かと思うと、小さいシンバルをチェロの脚の部分に通すようにして、音を出します。

たまに背筋が寒くなりそうな、キィキィという音。
しかしこのところ、こんな感じのフリー系のライブは、さっぱりご無沙汰だったので、ワクワクしてきます

その音にかぶせて、今度は5つの音を弾いて、ベースラインに。
先ほどの音はサンプリングしているんですね。

去年ライブで聴いたEXPEさんも、自分の音をサンプリングしてどんどん重ねていってたんですが、これ楽しいなぁ♪

その後は、オルゴールの音や、鉛筆削りで鉛筆を削る音、その鉛筆でチェロのボディをゴリゴリこする音・・・
（あぁ、だからボディが黒いのか）
どんどん音が厚くなって、坂本さんワールドに引き込まれました


そして、未映子さんが唄い出します。
伴奏なしで、いきなり始まって、ちょっとびっくり。
よく通るキレイな声で、声量もたっぷり。力強いというか。

声にも、唄い方にも、そして見た目にも惹き付けられます。

そうそう。
この日の未映子さんは、新聞記事の時の黒髪おかっぱ頭ではなく、明るい色の髪で肩より少し下くらいの毛先にウェーブがかかっていました。
ふんわりとした白いブラウスに、緑系の大きなチェックの柄のスカート、黒いレギンスに、赤いエナメルの靴、といういでたち。
スタイルもめちゃくちゃよろしくて、同性の私から見ても、うっとりです

文才・歌・声・容姿・・・
うーん、天は「二物」どころか「三物」も「四物」も与え給うたかー。



さてさて。
途中、朗読なども挟みながら、1時間のステージはあっという間に終わってしまいました



そして、アンコール。
きましたよ。ついに、アレ。
坂本さんと言えば「グラインダー」です。


「グラインダー」・・・工具ですかね？物を研磨する。


アンコールの2曲目の途中で、その「時」は来ました！
チェロの脚にグラインダーを当てる坂本さん。

すごい音とともに、火花が飛び散って周りには焦げ臭いニオイが・・・
私、坂本さんからの距離が1メートル程度でしたから、そりゃもう、火花は近くまで飛んできます
さすがに一瞬ひるみましたが、とりあえず大丈夫そうだったので、これはもう楽しむ事にしました

ライブ中も、実はずっと坂本さんの足元のグラインダーが気になっていたくらいですから
内心「そのグラインダーは、いつ出るんですか？いつ出るんですか？」と思ってたくらいですから



ふはー、楽しかったです
ライブ終了後、見ず知らずの他のお客さん2人くらいから「火花、大丈夫でしたか？」と訊かれましたが

そんな感じで、私の期待をがっつり満たしてくれたライブは終わりました。

ほんとに、楽しいライブでした。
こんなステキなライブを体験出来て幸せです。

またいつか、未映子さん＆坂本さんのライブにいけたらいいなぁと思いました。